早いもので，今年もこの時期を迎えました。来年度に向けて学校運営の見直しを図り，工夫改善に資する取り組みをしていきます。見直しにかかる提案を教職員から募ることと合わせて，保護者・地域の皆様から頂戴したお声も反映できるようにしています。様々ご意見をお寄せいただければ幸いです。 例えば……
▶ 登校（昇降口開錠）時刻の見直し
昨年度，3/1付の本紙に以下を掲載しました。
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▶ 積み残し問題〜登校時間と勤務開始時刻
これは日本の学校の多くが抱えている問題といわれています。本校でも，職員の勤務時間が8:20（★R5年度から8:15に変更）からであるにもかかわらず，児童の登校（昇降口の開錠時刻）を8:00に設定しているという実態があります。お店に例えるなら，店員さんが配置についていない店内に，お客様を招き入れてしまっているようなもので，さまざまな心配事が想定されます。先生たちの目が行き届かないところで事故等があったらどうするの……？，というような。
この件についてはすぐには解決できない要素があるため，課題解決は先送りとなりました。改善に当たっては，どこかのタイミングで「社会実験」のような試みを踏まえる必要があるかもしれない，と考えています。
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登校時刻が遅くなると，「行っていらっしゃい，気を付けて！」とお子様を学校に送り出すことができなくなる，そんな不安の声も聞こえてきそうです。おうちのカギの管理も心配で…というようなことも……。
なので，年明けにお試し期間を設け，その検証結果を，来年度に向けた工夫改善の判断材料にします。
▶ 学校行事の見直し
前号で触れた文部科学省の発出物『教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策（提言）〜教師の専門性の向上と持続可能な教育環境の構築を目指して〜』には以下のような記述があります。
p.5
○ 学校行事に係る負担の軽減に関しては、運動会での開会式の簡素化や全体行進を省略することで全体での練習時間を減らしたり、入学式・卒業式における慣例的・形式的な要素を見直すことで式典時間を短縮したりする等の取組例もある。
このため、学校は、これらも参考としつつ、それぞれの学校行事の教育的価値を検討し、学校としての体裁を保つためのものや前例のみにとらわれて慣例的に行っている部分をやめ、教育上真に必要とされるものに精選することや、より充実した学校行事にするため行事間の関連や統合を図ることなど、学校行事の精選・重点化を図る必要がある。
また、学校行事の事前準備・運営に当たって、教員業務支援員等と連携するマネジメントを徹底することや準備の簡素化、省力化等を進める必要がある。
この『提言』は，新たに浮上した問題を取り上げたというよりは，すでにあちこちで飛び交っていた言説を，標題のような視点で一元化したものです。なので，この「行事」についても本校ではすでに昨年度から大幅な見直しを図ってきました。
⇒ たとえば，運動会
午前開催，運営上の簡素化や省力化などを進めた結果，先日のような開催方式に落ち着きました。今後もこれが定着する見込みです。
今後，話題になりそうなのは「休日開催にするか否か」ということ。市内中学校では既に休日開催を取りやめています。見直すにあたっては，保護者の皆様に「ご観覧いただくことを通して身に付く資質・能力って何なの？」ということを，まじめに考える必要があります。
とっさに思いつくのは社会情動的スキル等，非認知的能力の育成でしょうか。「せっかくおうちの方が観に来てくださっているのだから，みんなで頑張ろう！」というような思いの育成。併せて，生活科の「家庭生活」や道徳科の「家族愛，家庭生活の充実」などに位置付けることもできると思われます。
⇒ 感動ポルノにご用心
卒業式の，“手厚すぎる”感動的演出もよく話題になるところです。内田良（名古屋大学教授）がよく話題にしている，「感動ポルノ」に相当するような課題をはらんでいるからです。
校長や教育委員会の「言葉」も同様です。あれって，“体裁を保つためのもの”や“慣例的・形式的な要素”に該当するの？しないの？ということも，そろそろ話題になりそうです。教育委員会の「言葉」をなくすだけでも７〜８分の時間短縮になるでしょうか。
●関連記事
https://schoolnet.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp/schoolnet/ictea-gw/modules/ictea_jblog/index.php?smode=Monthly&action=View&event_id=47054&caldate=2023-9-30&schid=30&block=0
『教師を取り巻く環境整備について緊急的に取り組むべき施策（提言）
〜教師の専門性の向上と持続可能な教育環境の構築を目指して〜』
●概要版
https://www.mext.go.jp/content/230828-mext_zaimu-000031605_2.pdf
●webサイト
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/099/mext_01551.html
2023年 12月 18日 (月曜日)
.学校: 年度末反省の取組，今年も�� 〜カリキュラム・マネジメントと働き方改革を一体化させて掲示者: 10時18分
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