昨年末にお伝えしたとおり，標記の取組を進めました
▶ たかが帽子，されど帽子，問題その後 休み時間の屋外での着用は，推奨はするものの一律に義務付ける扱いにはしないこととしました。児童各自が状況に合わせて思考・判断し，課題解決を図ることができるような資質・能力を身に付けさせるためです。
体育科の授業等での着用については，学習機会保障等の視点から，代わりになる帽子（色違いや通学帽でもOK）をかぶってよいこととしました。帽子以外の服装や身支度については安全上の問題等があるため，指導を徹底する旨を再確認しました。
★衛生上の問題があるため，帽子は貸出制にしません。▶ 「通学帽子」って，どうですか？ 根岸小学校独自（市内では他に諏訪小学校が採用）の「通学帽子」についても，前項に関連して話題になりました。そもそも着用の根拠って何？……コロナ禍という“黒船”がもたらしたゼロベース思考の視点は，こういうところにも当てられるようになりました。
これについては，学校としての考えもさることながら，児童・保護者の皆さんのお気持ちやお考えを伺いながら検討を進めていきます。学校のシンボルとしての価値やＳＩ（school identity），経済的問題（＝3,000円ってどうよ，もう購入しちゃったのに……）など，さまざまな要素が関係してくるからです。
▶ 行事等の見直し 遠足など“恒例”とされている行事は，催行のねらい（どんな資質・能力身に付けるためにしているの？）や催行時期（学年の指導計画上，“いつ”がいいの?）などに照らして，改善ｌする方向で確認しました。
運動会についてもコロナ禍対応を機に見直しを行いました。すべてをコロナ禍前に戻すのではなく，遠足同様，開催のねらい等に立ち返りつつ計画立案をしなおすことにしました。今年度とほぼ同じ開催スタイルが，今後も定着する見込みです。
▶ 来年度から前期所見は記載せず〜通信簿 文部科学省発出の『働き方改革事例集』の例示等を受けて，通信簿の前期総合所見（〈担任から〉欄）は，来年度から，学年末にまとめて記載することとします。これまで，この欄でお知らせしていた内容は，個人面談等でお伝えいたします。
横須賀市の小学校通信簿については，現行の学習指導要領の施行（令和2年4月）に合わせて，校長会が共通様式を定め，校務支援システム上で作成できる環境を整えました。その後，押印廃止等のマイナーチェンジを経て，次の改訂に向けた作業に入っています。
本校では，これを運用する形で所見欄の記載を省略し，勤務負担軽減の一助とします。併せて，学習指導と評価の改善を進め，通信簿だけに依拠しない学習評価情報の共有方法について研究を進めます。
▶ 積み残し問題〜登校時間と勤務開始時刻 これは日本の学校の多くが抱えている問題といわれています。本校でも，職員の勤務時間が8:20からであるにもかかわらず，児童の登校（昇降口の開錠時刻）を8:00に設定しているという実態があります。お店に例えるなら，店員さんが配置についていない店内に，お客様を招き入れてしまっているようなもので，さまざまな心配事が想定されます。先生たちの目が行き届かないところで事故等があったらどうするの……？，というような。
この件についてはすぐには解決できない要素があるため，課題解決は先送りとなりました。改善に当たっては，どこかのタイミングで「社会実験」のような試みを踏まえる必要があるかもしれない，と考えています。
●関連記事年度末反省の取組-�� 〜カリ・マネと働き方改革を一体化させて
https://schoolnet.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp/schoolnet/ictea-gw/modules/ictea_jblog/index.php?smode=Monthly&action=View&event_id=46980&caldate=2022-12-31&schid=30&block=0● 文部科学省webサイト
「学校における働き方改革について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/hatarakikata/index.htm
