2022年 11月 25日 (金曜日)

.学校: 本日の補欠出動は「道徳科」〜勤労,公共の精神

 ギリギリ以下の職員体制で日々の授業を回している関係で,コロナその他で職員が休んで授業に穴が開くと,すぐに出動要請が入ります。本日は4年生の道徳。お題(内容項目)は「勤労,公共の精神」
 教材の主人公は家業のお手伝いを頼まれる子供。はじめはイヤイヤやっていたのですが,だんだん仕事自体が楽しくなって……というあらすじです。今日は余裕がなかったのでさっと教材を読んで,即座に授業の流れを組み立てました。
 学習指導要領『解説』と教材の往還はもちろんしましたが……。でも,これも場合によっては弊害になるので要注意,とする学者もいます。教材で描かれている道徳的価値とその周辺をニュートラルに受け止めて,指導者の感性を通して,描かれていることから様々な「よさ」を読み取って,指導に生かした方が良い,という立場からです。
 となるとなおのこと,この教科書,ネタバレしすぎなんだよな……(-_-;)
 みんな,おうちのお手伝いって,ただのお手伝いなの? それとも仕事?,お手伝いと仕事って,違うよね,報酬制? 月ぎめのお小遣いへの反映?……というようなことから始めて,彼らのリアルな声を聴き合いました。児童の皆さん,普段の生活の中で,「勤労」自体が面白くなったり楽しくなったり,そのこと自体に価値を見出して誰かの役に立つことにつながっている,なんてことが結構あるらしいです。そんな話をたくさん聞かせてくれました。

 最後に聞いてみました。「みんな,メアリーポピンズのお話,知ってる? ディズニーの映画にもなってるけど,あ,第1作目の方ね……」
 パレードでは見たことあるけど,映画の方は……という子がほとんどでした。まあ,無理もないかな,50年以上も前の作品だし……(笑)
 劇中,ジュリーアンドリュース扮するメアリーポピンズとバンクス家の子供たちが出会って間もない場面で歌われるのが「A Spoonful of Sugar」(苦いお薬でもスプーンひとすくいのお砂糖でちょっぴり甘くすれば飲めちゃう……みたいな)。散らかった子供部屋の“お片付け”をするシーンで歌われる名曲です。「辛い仕事にも面白いところがあるはず。それを見つけたら、どんなことでもゲームになっちゃう!」
 大人になってからも「勤労」は続きます。こんな風に魔法にかけられたみたいにして楽しく働くことができれば,それはそれで幸せなのですが……。あんまり楽しく働きすぎていると,最近では「それ,ポジティブブラックでしょ」などと言われてしまうこともあり……,悩ましいところです。

 今回も飛び入り授業者を快く受け入れてくれた児童の皆さんに,感謝です。

●過去の道徳補欠
https://schoolnet.edu.city.yokosuka.kanagawa.jp/schoolnet/ictea-gw/modules/ictea_jblog/index.php?smode=Monthly&action=View&event_id=44124&caldate=2022-6-30&schid=30&block=0

 
掲示者: 14時19分