2020年 7月 21日 (火曜日)

.学校: 新型コロナウイルス感染症を理由とした偏見や差別の防止について

横須賀市教育委員会 
横須賀市立長沢中学校長 

保護者の皆様

平素から、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
さて、すでに報道によりご承知のことと存じますが、7月17日(金)に、市立学校児童が20日(月)には市立学校生徒が新型コロナウイルス感染症に罹患していることが分かりました。このことを契機として、感染症の拡大への不安から、市内の学校において感染者を特定しようとする動きや、SNS等を通じて関係者への中傷につながる行為が一部でみられているとの報告があります。
本市といたしましては、見えないウイルスへの不安や恐れに起因して、感染症にかかわる方を不必要に避けるなどの差別的な行動を引き起こすことを防ぐため、ご本人・ご家族のプライバシー保護と人権尊重の観点から、学校名や学年等の情報は開示していません。
噂や憶測は、偏見や差別を助長し、いじめにつながるなど、子ども同士の関係にも影響を及ぼします。とりわけ、感染者・濃厚接触者となった場合には、強い不安や恐怖心を抱くことが考えられます。また、それはすべての人に起こり得ることであるといえます。
しかしながら、感染者・濃厚接触者やその家族等に対する誹謗中傷やいじめ、差別は断じて防がねばなりません。
現在、感染拡大の防止に向けては、関係機関や学校と教育委員会が連携し、必要な調査や対処を行ったうえで、安全な状態で教育活動が行われるよう、万全を期しています。
引き続き、噂等ではなく確かな情報に基づいて冷静に行動する大人の姿を示すことが、子どもたちの安心・安全につながります。また、お子さまの些細な変化に注視したり、気持ちに寄り添ったりして、少しでも不安が解消されるよう今後もご配慮くださるようお願いいたします。学校も最善を尽くし、取り組んでまいります。
掲示者: 16時31分