20世紀の終わりころに流行ったTVドラマに端を発して,V6の人気バラエティー番組へと引き継がれたこの企画。これになぞらえて,校舎の屋上から?……と思っていたら,体育館にスクリーンを立てたプレゼンテーション会場のしつらえでスタートしました。(平成生まれの担任二人はドラマの方は知りません。無理もありません)
あらかじめ仕込みをしておいたプレゼンテーション用のスライドと読み原稿を手に,皆さん緊張した面持ちで「自分自身の今とこれから」についてプレゼンしました。
聴いていてまず思ったことは,こういう“自分”にまつわることを言葉にして発信することの大切さです。ひと昔前と違って,今では個人から直接,様々なメッセージを発信するメディア環境が整っています。自分の思いや考えを埋もれさせることなく,こんな形でみんなに知ってもらいながら,未来を切り拓いていくことの大切さを改めて感じたのです。併せて,慣れないながらも,自分の言葉で語る皆さんをとても頼もしく思いました。
また,皆さん一人一人が語る夢や希望は,おうちの方をはじめとした様々な人との関わりや,読書,学校での学び,豊かな体験活動などが,色々な形で影響し合って形づくられているのだな,ということもわかりました。当たり前のことなのだけど,こうして皆さんにナマ声で語ってもらうと,そのことが一層,よく伝わってきます。
お互いの発表を聴き合う姿も素晴らしかったです。
「自分のことを改めて見つめ直し,大切に思って発表内容をじっくり深く考えた皆さんは,同じようにしてお友達の考えや発表も大切に思い,じっくり耳を傾けることができたのだと思います……みんながそんな気持ちでいられる社会はきっとステキなものになるし,日本の,人類の未来は明るいなと思いました!」
こんなことを講評の中で語らせていただきました。
この企画は国語の教科書に掲載されている学習単元「資料を使って効果的なスピーチをしよう」に基づいています。併せて発表の内容は,特別活動の「一人一人のキャリア形成と自己実現」を位置づけ,教科横断的な扱いとしています。今年から始まった「キャリア・パスポート」の取り組みの一環として,とても大切な基礎資料になると思います。
先生たちも,こういうプレゼン,するといいかもしれないな,企画しようかな……キャリア形成は一生を通して行っていくものなので。
もう未成年じゃないけど(笑)
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