2018年 9月 6日 (木曜日)

.学校: 棚からひとつかみ 〜 Eテレ 編

 1年前の告示(ネット版公開)に続いてこの春,小学校の新学習指導要領の『解説』が印刷媒体で出版されました(写真)。これまでは編集協力者に学者や教育関係者が名を連ねていたのですが,今期はそれ以外の方が入っています。NHKの番組プロデューサーや人材派遣会社の幹部などです。今回の改訂のキーワードの一つに「社会に開かれた教育課程」 というのがあるため,それを意識してこのような人選にしたということです。
 NHK“Eテレ”の番組も学習指導要領の改訂に敏感に反応している様子がうかがわれます。例えば我が家のHDDレコーダーにセットしてある番組から……いくつかご紹介します。
えいごであそぼ with Orton
 「英語の音を使って徹底的に遊ぶ!」というキャッチフレーズで提供している幼児・低学年向け英語番組。2008年改訂時の「外国語活動」新設,今回の「外国語科」の新設を見据えてパイロット版が制作され,昨年春からレギュラー番組になりました。
 「文法は分かるが発音は難しい・・・と考えている大人にとっても目からウロコ」と番組HPにあるように,感覚的に“英語のシャワー”を浴びるような楽しさを実感できます。
デザインあ
 子どもたちの未来をハッピーにする「デザイン的思考」を育む,というのがコンセプト。
 番組の始まりは2011年(現行の学習指導要領改訂直後)でした。今回の改訂では「生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力」を育成することが図画工作科でより強調されています。これを受けてか,番組はますます充実し,東京お台場ではこれをテーマにした展覧会が開かれるまでになりました。
 図工の学習が未来の子どもたちの“ハッピー”につながるようにしなければ……とあらためて思います。
子ども安全リアルストーリー
 周囲の大人に“保護される”だけでなく,主体的に社会とかかわり,自分たちから進んで危険を回避する時代に入ったのだ,というメッセージが込められているように思います。
 最近の放送の中に子どもが加害者になる自転車事故をテーマにしたものがありました。偶然にも,市内で発生した同様の事故のことを,全校朝会でお話しし子どもたちに注意を促したところでした。番組タイトルにある“リアル”さを,授業の中にも盛り込まなければいけない,と思いました。

 他にも充実した番組が用意されており,ここでは紹介しきれないほどです。
 「社会に開かれた」学校教育を目指して,学習指導要領の『解説』も一般の方向けにも“読んで解かる”内容にした,と文部科学省は説明していますが……読みこなすのはわれわれ関係者でもかなりたいへんです。
 まずはEテレをチェックしていただいて「未来の教育はこんな風になるんだな」ということを感じ取っていただく方が,早いかもしれません。
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★NHKオンライン みつかるEテレ
http://www.nhk.or.jp/e-tele/find/

★デザインあ展 in TOKYO
10/18まで日本未来科学館で開催中!

https://www.design-ah-exhibition.jp/

『社会に開かれた教育課程』
「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという理念を学校と社会が共有」して「社会との連携及び協働によりその実現を図っていく」という考え方
▶幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)(中教審第197号)平成28年12月21日 p.19
▶学習指導要領前文,総則『解説』p.6参照
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm

 
掲示者: 12時20分