自分の命は自分で守る。災害時、子どもたち自身も自らの命を守る知識や行動力判断力を身に付けていなければなりません。そこで、全校朝会で、1923年関東大震災、1995年阪神淡路大震災、2011年東日本大震災にもふれながら、防災の大切さについてお話ししました。
まずは、想像する力を高めること、地震はいつ来るかわかりません。だからことできることは、その場で起きる危険を想像することが重要です。教室では、図書館の本棚の前では、通学路の途中では、などその場での様子を考えること。これはもちろん災害は言うまでもなく、交通事故やその他の安全対策にもつながると思います。
また、避難訓練などでは、すぐに落下物などから頭を守るなど、素早い行動を体でおぼえることの大切さも強調しました。
さらに、災害のことを忘れないようにしたいというメッセージを込めた、「忘災」という話も伝えました。
災害よりも怖いのは、災害の怖さを忘れてしまう忘災という意味です。ところで人間の心理には、非常時や緊急時における危機感をある程度鈍感にしてしまう正常性バイアスがあると言われています。つまり、これくらいなら大丈夫だろう、自分にはそんなに危険が及ばないだろうといった、緊張感が麻痺してしまった根拠のない安心感が生じてしまうことです。特に、この防災週間では、避難訓練を通して、大きな地震を想像し、危険な状態を思い浮かべ、それでもきちんと自分の身を守る方法について考えてほしいと思います。