卒業式が、無事、滞りなく終了いたしましたことをご報告させていただきます。
卒業生の保護者の皆さま及び地域の皆さまそしてすべての関係者の皆さまにおかれましては、多大なるご理解・ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
以下に、卒業式の中で話した学校長のことばを記載させていただきます。
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汐入小学校の卒業生として本校を巣立つみなさん、ご卒業おめでとうございます。
心よりお祝いを申し上げます。
さて、今年度卒業する多くのみなさんにとって、大人になっても、いつまでも忘れることができないことは、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐために、学校生活の様々な場面で、我慢に我慢を重ねたことではないかと思います。
楽しい思い出を残し、歴史的知識や見分を深めるはずであった『日光修学旅行』の中止を始め、学校の最高学年として大活躍するはずだった『秋の大運動会』を『体育発表会』に縮小して実施しなければならなかったことなど、・・・みなさんが我慢しなければならなかった場面を数え上げれば限りがないほどです。
しかし、みなさんは、この絶望的な場面においても、決して悲しみに打ちひしがれているだけでなく、「今の自分たちに出来ることは何なのか」、「何か他の方法で解決できないのか」を常に周りにいる先生方や友だちと真剣に語り合い、この困難を乗り越えようと考え、そして、努力してきました。そんなみなさんの姿を見て、今日、卒業式に残念ながら参加できなかった下級生のみんなからは、体育館後方にあるパネルを通じ、感謝の言葉を残してくれました。
『最高の6年生、かっこいいお手本ありがとうお元気で』
これからも、みなさんの生きて行く人生において今まで経験もしたこともないような出来事が再び起こるかもしれません。
そのような時、みなさんが、6年生で経験してきた、困難を乗り越えようと問題を解決する力や、前向きに楽しく生きて行こうとする工夫は必ず役に立つものになるはずです。
『乗り越えられない壁を神様は与えない』という言葉を聞いたことがある人もいると思います。
この言葉は、私たちが、様々な解決できそうもない困難な問題に出会っても、人々の知恵や知識を結集し、最後までやりぬく信念を持ち続け、すべての人を思いやる優しい心忘れないことで、「あらゆる問題を解決できる」、「壁は乗り越えられる」、「抜け穴が見つかることもある」、「決してあきらめてはいけない」、と私たちを勇気づけてくれる言葉だと私は思います。
汐入小学校の学校教育目標である『すすんで学ぶ』こと、『元気でやりぬく』こと、『思いやり』をいつまでも持ち続けることを忘れずに、いくつもの困難な壁を乗り越え、自分や周りの人たちを大切にし、みんなが、幸せになれるように、考えることができる人に、これからも成長していってくれることを、いつまでも、いつまでもずっと願っています。
終わりに、保護者のみなさま、お子さまのご卒業、誠に、おめでとうございます。
必ずや、みなさまのお子さまは、私の頭上にあるパネルにある通り、『6年間の思い出を胸に、希望あふれる未来へ』、道を切り拓き、自らの力で、幸せをつかみ取ってくれると信じています。
これまで、予想もしなかったコロナ禍においても、本校の教育活動に対しまして、多大なるご理解とご協力、そして、多くのご支援をいただきましたこと、誠にありがとうございました。
全職員と共に心より感謝し、お礼申し上げます。
以上を持ちまして、学校長の言葉といたします。
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