2020年 9月 11日 (金曜日)

.学校: 【反抗期は突き放さない】

【反抗期は突き放さない】

 思春期の子どもたちは、日々の親(大人)の言葉をそのまま捉えることが多いように感じます。夜遅くまで起きている子に「何時まで起きてるの!」、片付けなど指示してもできない子に「こんなこともできないの!」。親としてあたりまえのことを言いますが、子ども側にすると親(大人)に自分を否定されたと感じてしまい、余計口答えをします。眉の間にしわを作って叱るとなるとなおさらです。その口答えに対して、「もう知らないからね!」「勝手にしなさい!」などと返すとこれは最悪です。「どうせ自分なんか」「何もわかってくれないじゃん」と自分が見捨てられたように感じます。親(大人)は心配で心配で何とかしたいと思って言っているのですが、なかなかその思いや真意が伝わりません。親(大人)が子どもと同じ土俵に立ってしまっているのがその大きな原因です。
 子どもに指導をするときは、相手が話ができる状況か確認し(一呼吸おく)、不満をもらしたら「そうか」「そんなふうに考えていたのか」とまず受け取めることが大切です。「自分のことをわかってほしい」という気持ちから親を試したり、先生を試したりしているからです。そこで正論をズバッというと子どもは失望し、心を開かなくなります。ある意味で、私たち大人の忍耐が試されます。「ちょっと甘やかしすぎでは?」と思われるかもしれませんが。なかなか難しいですね。
 来週からテストが返却されます。結果を見て、「なんだこの点数は!」と言うか、「どうしてこうなったんだろう?」「次はどうすればいいんだろう?」と投げかけるかで、その後の子どもの行動は大きく変わってきます。、きっとするであろう言い訳を、言い訳として切り捨てず、否定せず、ぜひ次へつなげるための反省材料へとつなげてほしいと思います。

【写真:本日の結団式の様子】


 

 
掲示者: 14時56分