2024年 2月 1日 (木曜日)

.学校: 算数科公開授業〜5年生 図形

 昨日(1/31),5年生の授業実践を,広く提案・発表する機会を得ました。研究推進をしているのは,横須賀市の算数科研究会。学校外から,たくさんの参観者をお迎えして,皆さん(先生も!?)ちょっぴり緊張して,授業に臨みました。
 単元名は「四角形と三角形の面積」。公開授業では台形の面積を求めるための公式について扱いました。といっても,昔の算数みたいに,公式を丸暗記して練習問題して,ハイできました,というような単純なものではありません。例えば……
 大切にしているのはお友達の考え方,考える過程の共有や自分とお友達の学習履歴から新しい考え方を導き出していく,というような学習の姿です。
 先生からの資料提示は極力少なくする一方で,児童の皆さんの側からさまざま発信される情報を活用したり,自力で様々な情報を獲得(ムーブノートの「広場」やclassroomのストリームなどから)したりするよう促して,個別最適な学習環境も用意してあります。
 5年生は一人一台端末の活用頻度が極めて高く,児童の皆さんは教科の枠を超えて使いこなしています。先生から活用をさせられているのではなく,学習内容に合わせた活用方法を,児童の皆さんの側から提案できるレベルに達しています。
 また,他者と考えを共有するに対する抵抗感の低さや,高学年にしては発言が多い,という学習の文化的風土の醸成度が高いといいます(指導案より)。もしかしたらこのことには,システムの側からナマの人間関係構築を支える,という形で,一人一台端末が大きなご利益をもたらしているかもしれません。
 児童の皆さん,手元の画像にあれこれ補助線を引いたり,それを他の子たちのアイデアと比較対照したりしながら,アタマの中をグルグル回しているようでした。
 公式先にありき,ではなく,みんなで一緒に「みんなが面積を求めることができる式」を考えるスタイルの算数,こんなふうに,ちょっとずつ未来を感じることができるような授業が,これからどんどん増えていきます。

 
掲示者: 11時26分