2010年 11月 30日 (火曜日)

.学校: 大塚台の風11月号

夢をあきらめないで

 学校の周りの木々が、日ごとに色を変え落ち葉になっていく季節になりました。夏には木陰をつくって日差しから守ってくれていた学校前の桜の木は、冬になると葉を落として日差しの暖かさを届けてくれます。たったそれだけのことですが、自然の営みには感謝したくなります。
 毎年この季節になると、書いていることですが、今年もきれいに雪化粧をした富士山が見られるようになりました。富士山をバックに、寒さをものともせず動き回っている子どもたちの姿は本当にかわいくて絵になります。
 さて、6年生のキャリア教育の講師として、昨年まで劇団四季に在籍され、数々のステージに立って活躍されていた丸山れいさんが学校に来て下さいました。今年の7月に芸術劇場で市内の6年生を対象にした、劇団四季の公演がありました。その時の舞台「エルコスの祈り」を見た児童の中に「将来ミュージカルの舞台に立ちたい」「どうしたら俳優になれるのだろう」という感想を書いた子どもがいました。そこで、あるご縁を頼って今回の講演が実現したのです。プロとして数々のステージに立っていらした丸山さんのお話は、私たち大人が聞いても大変興味深く引き込まれる内容でしたのでご紹介いたします。
丸山さんが劇団四季のミュージカルを見て「この劇団に入りたい」と思ったのは中学2年生の時だったそうです。それで、周りの人にその夢を話していたら、ある方が演劇専門の高校があることを教えて下さったとのこと。そしてその高校に進み、自信を持って卒業時に劇団四季のオーデションを受けたら不合格。かなりショックだったそうです。でも、それから何か一つでも自分の強みを磨こうと音楽大学に進み、声楽を専攻して大学卒業時に再度チャレンジ。そして合格。辛く苦しい練習がたくさんあり、夢を持ってから初舞台まで10年かかったけど、夢をあきらめなくてよかった、あきらめていたら舞台の上で味わえた感激もなかったという丸山さんの言葉は、きっと6年生にもまっすぐ届いたことでしょう。夢を持つことと、夢の実現に向けてあきらめないで努力することの素晴らしさを感じることができた講演でした。
 11月6日には、風の子フェスティバルがありました。子どもたちの夢を支援して下さる保護者の皆様の熱い思いがあふれる素晴らしい一日でした。「笑顔いっぱい 夢いっぱい」の学校を目指して、私たち職員もさらなる努力を続けていきます。今後ともご協力をお願いいたします。
             校長 荒川 由美子
掲示者: 17時06分