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特色
総合学科
単位制
時間割
国際交流
産業社会と人間
羅針
産業社会と人間とは

総合学科はなぜできたのか

 長い間日本の高等学校では、一般的な内容を学習し教養を高める普通高校と、専門的な内容を学び各分野での即戦力となる職業人を育成する職業高校の2本柱で教育が行われてきました。戦後の貧しい時代から高度成長期にかけてこの構造はとてもうまく機能し、日本が世界有数の経済大国となる基盤を支えてきました。
しかし、人々の生活が豊かになるにしたがい、高学歴=高収入という経済構造もあって、多くの人が高等学校や大学へ進学したいと思うようになり、それにともなって高等学校の数も増え、ほとんどの人が高等学校へ進学する時代が来ました。するとそれまで高等学校へは将来への夢や目的を持って入っていたのが、目的意識も無くとりあえず「行ける学校」へ入り、そこで用意された勉強をするという人が多くなり、不本意入学による高校中退が問題になりました。また、入学後も一部教科の得意不得意だけで進路先を決めたために、上級学校を不本意入学で辞めたり、就職先をすぐにやめてしまうケースの増加も問題となりました。更に、バブル経済の崩壊後には人々の意識も変わり、卒業後に明確な進路を決めずアルバイトを転々とする「フリーター」や、仕事も勉強もせず求職活動もしない「ニート」の存在が問題になってきました。これらの社会現象を解決するため、これまでの高等学校教育の見直しを図り、時代にマッチしたより柔軟なシステムを持つ第3の学科として総合学科が誕生しました。

総合学科はどんな学科?

 では、総合学科とはどんな学科なのでしょう。当たり前のことですがみなさん一人ひとりの人生に同じものは一つもありません。それはその人の志向や能力、特性、性格や環境など多くの要素がすべて異なるからです。総合学科は一人ひとりの人生=『夢』を実現するために必要な学びを行う場なのです。
 ではみなさんに質問します。あなたの『夢』は何ですか?
 ここで聞いている『夢』は小さい子供の抱く夢とは意味が違います。それは自分の志向、能力、特性、性格、環境などあらゆる要素を考えた上で実現したいと考える、地に足の着いた自分の理想の人生のことなのです。五年後、十年後にはどのような職業に就いて毎日の生活を送っているのか、卒業後に「自分がどの様な人生を選択するか」という大きな課題のことなのです。今、高校入学と同時にこの大きな課題がみなさんの手に委ねられたということをしっかりと自覚してください。
 みなさんが入学した総合学科では、各自が希望する進路に応じてさまざまなことを『選択』します。その一つひとつが人生の岐路だと思って、自分の進路をしっかりと見つめてください。選び方によっては、進む先が変わってしまいます。選んだ結果は自らの責任において甘受するしかないのです。「自己選択・自己責任」それが総合学科の大きな特徴でもあります。必要性もわからず、目的もないままに適当に『選択』を行えば、3年間が無駄になるばかりでなく、卒業後の人生の目標も見失うことになってしまいます。
 「急にそんなこと言われても困ります」と思っていませんか?今すぐに結論を出す必要はありません。その答えを出すサポートをしてくれるのが「産業社会と人間」(以降「産社」)なのです。

「産業社会と人間」で何を学ぶのか

 産社では大きく分けて、以下の三つの内容を学びます。
@ 職業と生活
 この単元ではさまざまな職業の種類や特徴を理解するとともに、「人はなぜ働くのか」=働くことの意義について理解するために、さまざまな分野のプロを学校に招いてお話を聞き、質疑応答を行います。また、夏休みに職場へ実際に行って仕事を体験したり、大学や専門学校を訪問したりすることで将来の進路先について考えます。
A 我が国の産業の発展と社会の変化
 この単元では我が国の科学技術の発達や産業経済の発展・変化について理解し、私たちの暮らしへの影響について理解するため、産業や職業について各個々の興味を持った仕事について個人調査を行います。
B 進路と自己実現
 この単元では、自分についてさまざまな角度から見つめ直し、自らの能力・適性・興味関心を明らかにし、前2単元で得られた各職業に求められる資質・能力とあわせて自分の『夢』=目標を決めていきます。また、『夢』を実現するために横須賀総合高校で何を学ぶかについて考え、履修計画を作ります。最後に、一年間の学習のまとめとして、職業人として独り立ちし『夢』を実現するまでのおよそ十年間の計画をライフデザインとしてまとめ発表します。

「産業社会と人間」で身につける力

 本校のキャリア教育の取り組みは1年次の「産社」から2・3年次の総合的な学習の時間「羅針」へと引き継がれ、3年間にわたって学習していきます。キャリア教育ではみなさんに幸せな生き方をしてもらうために、「何になるために何をすべきか、何を学ぶべきか」を理解するのに必要な取り組みをしてもらいます。また、本校ではみなさんにこのキャリア教育の取り組みを通して「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つのキャリア力をつけてもらいたいと考えています。
@ 人間関係形成・社会形成能力
 多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて、自分の考えを正確に伝えることができるとともに、自分の置かれている状況を受け止め、役割を果たしつつ、他者と協力・協働して社会に参画して、今後の社会を積極的に形成することができる力です。
 その中でもコミュニケーション能力はすべての基本です。今後友達や先生、外部の方などと一緒に学んだり、作業したり、教えていただいたりする上で、いつでも相手に応じた良好な人間関係が築けなければ、満足いく成果は望めません。コミュニケーションづくりにはまず挨拶からはじめ、殻にこもらず自分をさらしていく「自己開示」、そして勇気を出している相手を優しく受け止める「他者理解」、何らかの課題を共に真剣に取り組み、解決することで得られる「達成感の共有」が重要な要素となります。また、それぞれの立場に応じ相手に不快感を与えない「マナー」に配慮すべきことはいうまでもありません。
A 自己理解・自己管理能力
 自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、自らの思考や感情を律し、かつ今後の成長のために進んで学ぼうとする力です。
 たとえば、自己の役割の理解、前向きに考える力、自己の動機づけ、忍耐力、ストレスマネジメント、主体的行動力等が挙げられます。
B 課題対応能力
 仕事をする上でのさまざまな課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力です。この能力は、自らが行うべきことに意欲的に取り組む上で必要なものです。また、知識基盤社会の到来やグローバル化等を踏まえ、従来の考え方や方法にとらわれずに物事を前に進めていくために必要な力です。更に、社会の情報化に伴い、情報及び情報手段を主体的に選択し活用する力を身につけることも重要です。 キャリア教育の取り組みでは、さまざまな調査活動、聴講や体験活動などを経験します。そこで得た膨大な情報を、目的に応じて取捨選択して自分の意見をまとめます。更にグループで討論したり、他者に理解してもらうために工夫して発表する手法を体験したりします。また報告書を作成する場合もあります。このような取り組みを通して、膨大な情報の中から必要な情報を素早く入手し、まとめ、自分の考えを的確に相手に伝えられる力を身につけてもらいます。
C キャリアプランニング能力
 「働くこと」の意義を理解し、自らが果たすべきさまざまな立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置つけ、多様な生き方に関するさまざまな情報を適切に取捨選択・活用しながら、自ら主体的に判断して、キャリアを形成していく力です。この能力は、社会人・職業人として生活していくために生涯にわたって必要となる能力です。
この力がキャリア教育で一番身につけてもらいたい力なのです。子ともが抱くような何の根拠や計画もない『夢』ではなく、自分をきちんと見つめ、自分にあった『夢』をいだき、実現に向けた努力の計画をきちんと立てられる力です。
 自分の『夢』をなかなか見つけられない人がいます。また、安易に『夢』を決めたために実現ができずに挫折する人や『夢』をころころ変える人もいます。答えは必ず自分の中にありますので、自分ときちんと向き合い、何度も問い直し、本当の夢を見つける力をつけましょう。

最後に・・・

 この科目は、普通の授業とは違って先生の説明を聞いて理解し、模範解答を導くような形では展開されません。同じ講演会を聴いても体験学習を行っても、人によって感じることや得るものは違っているでしょう。その時に「自分は何故そう思い」「人は何故そう思ったのか」と考えることを大切にしてください。また、調査研究・発表活動などの活動を通して、新しい課題に出会ったときの問題解決への取り組み方を学んでいってください。みなさんの将来の人生がそれぞれ異なるように産社の学習でたどり着く答えも少しずつ違うものになるはずです。これから一年間、みなさんが将来の自分の姿を見つけるために手掛かりとなるようなさまざまな課題が出されます。自分の体と頭をフルに使ってその課題に取り組んでみてください。総合高校は「将来について真剣に考える人たち」を応援する学校です。今から一緒に考えていきましょう。そして一年間の活動を通じて、自分の将来の生き方について、納得いく答えを見つけ出していってくれることを願っています。 (産社ノートより)

横須賀市立横須賀総合高等学校
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